Emi Kobayashi:画面の向こうに広がるベトナムの人々の暮らしと「働く」

画面の向こうに広がるベトナムの人々の暮らしと「働く」

キーワード

画面に切り取られ見落としていたもの 「生きる」に溶けるヒエラルキー 自己開示、相手に自分をひらく時

参考文献

熊谷晋一郎(2020)『当事者研究』、岩波書店
今回の取り組みで、困りごとに出会った時、行動を起こす時、その時当事者の中では何が起きているのか、周りの人にどのように自分を開示し支援を求めるのかを考える際、とても助けてくれました。

概要

ソフトウェア開発を行う中で、作っているモノに対してや自分達の働き方を改善する為チーム内で話し合いを行います。私の役割は、この話し合いや助け合いが適切に行われるように支援する事です。シンプルな活動ですが、助けを求めたり、腹を割って改善について対話する事は簡単には起こりません。「話し合いが活発になるにはどうしたら良いか?」これは、私が長年答えようとしている問いです。  数年前からベトナムの開発メンバーと一緒に働き始め、感じていた違和感。彼らのまっすぐさと相反して頑なに開示されない自己の存在、私を人類学に導いたのは彼らでした。  彼らとのやり取りや、ベトナム滞在の経験を通して認知した「自分」というフィルターの存在。その分厚さに戸惑いながら、自分の思考の変遷に向き合い、「自分」を「分かろう」とし、それを手がかりにベトナムメンバーや私を取り巻く人々を「分かろう」とした記録です。
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