Mizuho Nakajima:規範と逸脱 まじめに不真面目すること

規範と逸脱 まじめに不真面目すること

 
参考文献:ミシェル・ド・セルトー 山田登世子 訳『日常的実践のポイエティーク』筑摩書房
規範と逸脱という言葉を咀嚼できていなかった時に比嘉さんから勧めていただいたのがこの本です。
逸脱と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか? 道から逸れることが逸脱だとすると、それは必ずしもネガティブな行為ではないように思います。 あらかじめ目的地を決めて時間までに最短距離で歩くのもいいですが、路地に入ってみたり、傍に生えてる草木に触れてみたり、ちょっとベンチで休憩してみることで発生するかもしれない何かを見てみたい、そんな気持ちでプロジェクトに取り組みました。
時には転んで怪我をするかもしれません。 そして怪我は自己責任とする声が多いと感じます。 しかし終わりの見えない道を歩いていく私たちに必要なのは、怪我を傷と見做し見ない触れないようにすることではなく、怪我が回復してまた歩きだせる未来を信じることではないでしょうか。 と、フィールドワークの帰りに酔っ払ってコケて足首を負傷した私は思うのです。