市村彩:一軒家型シェアハウスにおける「住人」という関係性の特殊さ〜住んで2年になるアオイエ新代田のリビングをフィールドにして〜
一軒家型シェアハウスにおける「住人」という関係性の特殊さ〜住んで2年になるアオイエ新代田のリビングをフィールドにして〜
キーワード
・共に住むことの近さと遠さ
・居心地良く暮らすために
・多様性の効能
参考文献
『居るのはつらいよ』
そもそも居場所ってなんだ?と分からなくなった時に手に取り一気読みした学術書。当たり前すぎて考え方が分からなかった「居る」ことについて、様々な角度から示唆を与えてくれた。
概要
家族とも友達とも違う「住人」とはどのような関係性なのか。それはどのようにつくられるのか。
その関心が生まれたきっかけは、4年前、400人規模の学生寮から一軒家型シェアハウス(=アオイエ:コミュニティの醸成に特化しているシェアハウス。会社が運営している)に引っ越したことだった。共同生活という点では同じでも、シェアハウス住人との関わり方は寮生同士の関わり方と全く異なっており、面白いと思った。何より居心地が良かった。
住んで2年になるアオイエ新代田にて、いち住人として関わりながら、住人同士がリビングでふと交わす会話の中で「面白い」と感じたものを2ヶ月間記録した。そして集まった記録を俯瞰しながら、私が思う面白さにはどのような種類があるのか言語化を試みた。
さらに私の感じる「居心地の良さ」は、住人たちのどのような会話やふるまい・そしてそれらから汲み取れる意図によって生まれるのかを考えた。
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